ご両親贈呈は花束とアレンジをひとつずつ 形は違うのにぱっと見はお揃いに 椿山荘の花嫁様へ
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披露宴最後に、ご両家への花束贈呈の場面があります。多くは花嫁様のお手紙のあとに、ご両親、お母様へお花を渡すイベントです。
けれど、お母様は遠方からいらっしゃる、ということもよくあります。式のあと、そのまま持って帰らなければなりません。そういう場合は、いわゆる生花の花束ではなく。スポンジに挿した花である「アレンジメント」をおすすめしています。アレンジメントであれば、ホテルに一泊しても安心で、お家に帰ってから花瓶を探す手間もいらず、そのまま飾ることができます。
そして基本的に、ご両家贈呈の花は両方そろえることが普通です。
けれどもこの日、ご新婦様のお母様はお花がお好きで、常日頃からご自宅でも花瓶に生けて楽しまれる方でした。
そこで、花束とアレンジメントをひとつずつお作りしました。それでいて、並んだときにはお揃いに見えるように。ホテル椿山荘東京の花嫁様へお届けした、淡い紫とピンクのシャワーブーケと、ご両親へのお花のお話です。

これがそのふたつです。ぱっと見は、ちゃんとお揃いに見えませんか。

ホテル椿山荘東京の、緑の大理石の階段で。窓の外は、庭の緑でした。
花嫁様からいただいたお手紙
挙式の翌日に、お写真とメールをいただきました。
昨日は素敵なブーケと花束を本当にありがとうございました!
色合いもふわふわ揺れる感じもオーダー通り、いや思った以上に私好みの可愛い仕上がりになっていて、見た瞬間に笑顔になりました!
お忙しい中、岩橋さんに直接届けていただけたのも嬉しかったです。美容室の方も「可愛いブーケですね」「花束もお花畑みたい」と大絶賛でした!
母も「やっぱり一会さんにお願いして良かったね。ブーケすごく似合ってた」と言っていました。
花束も喜んでもらえて、今は実家がとても華やかになっています。岩橋さんのおかげで、ブーケを見る度に幸せな気持ちになりながら、披露宴を過ごすことが出来ました!
押し花を見る度に結婚式を思い出す事が出来るので、アフターブーケを頼んで良かったです。
また結婚記念日等でお花をお願い出来たら嬉しいです!── 花嫁様より
はじめに決まっていたのは、ドレスだけでした
最初にご連絡をいただいたのは、挙式の四か月近く前。そのとき、花嫁様はこう書いてくださっていました。
色味の希望はありますが、形についてはまだ決めておりません。ドレスは既に決まっております。
これが、いちばん進めやすいご相談の形です。
ブーケの形は、ドレスの形で決まる部分がとても大きいのです。だからドレスさえ決まっていれば、お花は白紙のままで大丈夫。ラウンドにするかキャスケードにするか、何の花を使うか、色をどうするか——そこは、お会いしてから一緒に決めていけます。形が思い浮かばないまま来てくださって大丈夫です。60分かけてご一緒に「本当に好き」を探すブーケ診断から始める方法もあります。
この花嫁様は、四月にお母様とご一緒に、白金のアトリエへいらしてくださいました。お花のお好きなお母様とお嬢様。ここでブーケの形が決まって、ご両親へのお花の話も出てきます。

できあがったブーケです。下へふわりと流れる形が、シャワーブーケ。
六月に、春の色を
五月、挙式の一か月半前に、こんなご連絡をいただきました。
以前お渡ししたブーケのイメージですが、濃い色よりもやはりパステルカラーに近い淡い色の方がいいと思ったので変更したいのですが可能でしょうか?
春では無いですし、なかなか生花ですと難しい色味かもしれないのですが…
ご自分で、難しいかもしれないと分かった上でのご相談でした。
たしかに、六月の生花で春のパステルは簡単ではありません。この時期の花は色が強くなりがちです。それでも、できます。ただ「淡く」と言われたときに、どのくらい淡くするのかは人によってまるで違うので、そこだけを詰めさせていただきました。
濃すぎず、けれど白に近いほど淡くなりすぎず。紫とピンクと、明るいみどりのパステルカラー。
——お送りしたその言葉に、花嫁様は「そうです!」と返してくださいました。
色の話は、写真を見せ合うだけでは決まりません。「淡い」「優しい」「ふわふわ」のような言葉を、お互いに同じ景色として持てるまで言い換える。この往復が、ブーケの色を決めています。

淡い紫と、やわらかいピンク。「色合いもふわふわ揺れる感じもオーダー通り」と書いてくださいました。
ご両親贈呈は、花束とアレンジメントをひとつずつ
この日は、ブーケと一緒に、ご両親へお渡しするお花もお作りしました。左がご新郎様のお母様へのアレンジメント、右がご新婦様のお母様への花束です。

左がご新郎様のお母様へのアレンジメント、右がご新婦様のお母様への花束。テーブルに自立しているほうがアレンジメントです。
アレンジメントは、吸水スポンジに挿してあります。器ごとそのまま飾っていただけるので、遠方からいらっしゃるご新郎様のお母様が持ち帰りやすいように。花束のほうは、お花がお好きなご新婦様のお母様が、ご自宅の花瓶に生けて楽しんでいただけるように。
ご事情が違うのだから、形も違っていい。
けれど、贈呈の場面でお二人が並んで持ったときには、ちゃんとお揃いに見えてほしい。

別の角度から。器も持ち方も違いますが、花材と色は同じにしてあります。
形を決めるときの、三つのポイント
ご両親贈呈のお花を花束にするかアレンジメントにするか。迷われたら、この三つのポイントを考えてみてください。
一つめ、お母様は、お花をどうやってお持ち帰りされますか。
遠方から新幹線や飛行機でいらっしゃる、その日は宿泊される、そのまま別の場所へ移動が続く——そういう場合はアレンジメントが安心です。器ごと置けて、倒れません。会場を出てすぐお車、という方なら花束でも大丈夫です。
二つめ、お母様は、普段からお花を飾るのがお好きでしょうか?
ご自宅に花瓶があって、生けるのがお好きな方なら花束を。お花好きな方は、花にあわせてあちこちに飾ること自体が楽しいとおっしゃいます。でも普段おうちに大きな花瓶が手元になさそう、と言う場合はスポンジアレンジのほうがお薦めです。
三つめ、並んだときに、同じに見えますか。
形が違っても、花材と色を揃えれば、贈呈の場面ではお揃いに見えます。見ている方が気にされるのは、器の種類ではなく全体の色と印象です。ご両家で差があるように見えないこと。ここだけ揃えれば、あとは自由に変えて構いません。よく頂くご質問に「両親への花束贈呈の花は、揃えたほうがいいですか?」というお声がありますが、色や花が違っていてもどちらかが立派に見えたりしなければOK、というのが実感としての回答です。ただ実際のところ寒色系のほうが暖色系より印象が弱いように見えることも多く、一会の場合色違いなら、どちらかを差し色にしながら仕上げるということをお薦めしています。
ご両家とも同じ形で揃えたい、という場合もあります。ふたつともアレンジメントでお作りした日のことは、こちらに書いています。
▶ 胡蝶蘭のキャスケードブーケと花束贈呈のピンクアレンジ ホテルオークラ東京の花嫁様へ
「押し花を見る度に結婚式を思い出す事が出来る」と書いてくださったこと。
一会の宝物になりました。
結婚記念日にも、またお花をお持ちできますように。
お二人のお幸せを、心からお祈りしています。
ご両親贈呈のお花や、同じホテル椿山荘東京の花嫁様のブーケは、こちらもどうぞ。
▶ 生花の白バラのラウンドブーケ グランドオリエンタルみなとみらいの花嫁様へ(ご両親贈呈を、ブーケとお揃いの白薔薇の花束でお作りした例)
▶ 白バラのラウンドブーケと手作りの造花カラーのブーケ 椿山荘の花嫁様へ
▶ 白とグリーンのスカビオサのクラッチブーケ お姉様からのプレゼント 椿山荘の花嫁様へ
よくあるご質問
Q. ご両親贈呈のお花は、花束とアレンジメント、どちらがいいですか?
お渡ししたあと、その方がどう持ち帰り、どう飾られるかで決めるのがいちばんです。遠方からいらっしゃる・そのまま移動があるという場合は、吸水スポンジに挿したアレンジメントが安心です。器ごとそのまま置けて、お水を足すだけで楽しんでいただけます。ご自宅で花瓶に生けるのがお好きな方には、花束を。ご両家で形が違っても、花材と色を揃えれば、贈呈の場面ではちゃんとお揃いに見えます。迷われたら、お母様のご様子をそのままお聞かせください。一緒に決めさせていただきます。
Q. ご両親贈呈のお花も、ブーケと一緒にお願いできますか?
はい、ブーケと同じ日に、同じ花材からお作りしています。ブーケの予備の花なども入れますので、ご予算のわりに見栄えのよいものをお届けできます。ブーケとお揃いにすることも、ご両親のお好きな色に寄せることも、ご両家で形を変えることもできます。ふたつのアレンジメントでお作りした例はホテルオークラ東京の花嫁様の記事に、形の選び方はウェディングブーケの種類12選にまとめています。お渡しになる場面や当日の流れにあわせて、ご相談ください。
Q. ブーケの色や形が、まだ何も決まっていません。相談できますか?
はい。ドレスさえ決まっていれば、お花は白紙のままで大丈夫です。ブーケの形はドレスの形に大きく左右されるので、まずドレスをお決めください。そのあとで、お写真を見ながら形と色を一緒に決めていきます。この記事の花嫁様も、最初のご連絡の時点では「形についてはまだ決めておりません」という状態でした。途中でお色を変えたいというご相談もいただいて、そこから決まっています。
Q. 挙式の直前に、色や雰囲気を変えてもらうことはできますか?
お花の仕入れは市場の入荷にあわせて動きますので、一か月以上前であればたいてい対応できます。この花嫁様も、挙式の一か月半前にお色を淡いパステルへ変更されました。季節によって手に入りにくい色はありますが、「難しいかもしれない」とご自身で判断して黙っていらっしゃるより、まずお聞かせいただくほうがずっと良い形になります。直前になるほど選択肢は狭くなりますので、迷った時点でご連絡ください。
Q. 挙式当日、お花はどうやって届くのですか?
生花のブーケとご両親贈呈のお花は、当日いちばん美しい状態に調整して、一会のスタッフが直接お届けしています。この日も、支度中の美容室へ岩橋がお持ちしました。暑い時期は専用の保冷バッグに入れ、保冷剤をつけてお届けします。花嫁様のほうで、お花に気を配っていただく必要はありません。
Q. 会場にブーケを持ち込むことはできますか?
持ち込みの可否や持ち込み料は会場によって大きく変わります。まずは会場様の規定をご確認いただくことをおすすめします。ご自身の会場が持ち込めるかどうかの確かめ方から、当日きれいに届くまでの流れは、ウェディングブーケの持ち込み、当日きれいに届くまでにまとめています。
Q. 式が終わったあと、ブーケはどうなりますか?
この花嫁様は、押し花にする「アフターブーケ」を選ばれました。ほかにも、ドライフラワーやフレームに仕立て直すブーケのリメイク、レッスンでご自身の手で残していただく方法もあります。あの日の一束を、形を変えて長くおそばに置いていただけます。
Q. ブーケの相談は、どこからすればいいですか?
記事末尾のフォーム、または公式LINEからお気軽にどうぞ。ドレスのお写真や、お好きな雰囲気をお聞かせいただければ、そこから一緒に形にしていきます。まだ何も形になっていない段階でしたら、60分のブーケ診断(完全予約制)から始めることもできます。