世界一詳しいブーケの基礎知識1 ブーケの形10種 実例花嫁さんとドレス写真で徹底解説
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ウェディングブーケ専門デザイナーが解説する、世界で一番詳しいブーケの基礎知識!
を目指して書いてみました。創業23年、全国津々浦々へのブーケ納品をもとに、豊富すぎる花嫁写真とともに、うざいほど詳しく解説します。
そもそも、結婚式のブーケって、どんな種類があるの?花は?値段は?どんなとこに頼むの?
という疑問を、実際にブーケを持っている花嫁様の写真を交えつつ、一つずつ解説していきます。なお写真のブーケはすべて一会が制作したもので、登場花嫁様にはお写真ご紹介の許可をいただいています。
*文中、特に記載のないものは全て生花のブーケです。また価格目安は税別になります。
*極力、挙式会場名を書き添えています。
そもそもブーケとは、大きく分けて3つの要素からできています。
形、色、花材。
まずはひとつめ、ブーケの形から解説します。
*ブーケの形の種類について
1キャスケードブーケ
キャスケードブーケとは、手元から下へ、長く花やみどりが流れ落ちる、滝のような形を指します。王道で正統派、ど定番の形です。
ブーケを挙式とお色直しで持ち替える場合、挙式にはこの白いキャスケードブーケ、というのが一番多いパターンです。
ちなみに、男性がイメージする「花嫁さんのブーケ💐」も、このキャスケードブーケの形であることが多いようです。
プリンセスライン、Aラインのドレスにはもちろんおすすめですが、マーメイドなどスリムなドレスにはスリムキャスケードブーケ、として細く長く下がるものならよく似合います。
1-1セミキャスケードブーケ
一般にキャスケードブーケと言うと、この「セミキャスケードブーケ」であることがほとんど。 略してセミキャス。そのまんまですが。
正統派の「フルキャスケードブーケ」よりちょっと短め、具体的には膝丈より少し上くらい。やや軽やかな印象です。
しかし、同じセミキャスであっても、花の色や使う花、みどりの分量によって、ブーケの印象は大きく変化します。 以下定番の4大花のお写真を見比べてみてくださいませ。
*バラのセミキャスケードブーケ
*ユリのセミキャスケードブーケ
シャングリラホテル 花嫁花婿様
帝国ホテル花嫁様
*カラーのセミキャスケードブーケ
コンラッド東京
高輪貴賓館花嫁さま
*胡蝶蘭のセミキャスケードブーケ
<リッツカールトン東京>
ね?違うでしょ?
スリムキャスケードブーケ
レースの美しいマーメイドラインのドレスに、紫陽花だけのスリムキャスケードブーケ。代官山のフレンチレストラン、メゾンポールボキューズの花嫁様です。お揃いの華奢な花冠も、生花の紫陽花と実もので作っています。
1-2フルキャスケード〜ロングフルキャスケードブーケ
膝丈より長いのが、まさに王道の「キャスケードブーケ」。
一会では、上記セミキャスケードブーケと区別するために「フルキャスケードブーケ」と明記することが多いです。 略してフルキャス。いちいち言わなくていいですか。
セミキャスよりも、さらに王道、ロイヤル、クラシカルな印象になり、ボリューム感のあるドレスや、ミカドシルクなど高級感のあるドレスに似合います。
しかし、同じフルキャスであっても、花の色や使う花、緑の分量によって、ブーケの印象は大きく変化します。(大事なことなので2回言いました。)
*ユリのフルキャスケードブーケ
クラシカルな洋館、飾りひとつないシンプルでそして上質なドレス、ゆりだけのロングフルキャスケードブーケ。都内屈指の洋館として名高い綱町三井倶楽部の花嫁様。
*バラのフルキャスケードブーケ
こちらはバラのロングキャスケードブーケ。会場となったのはホテルニューグランドさま、やはり横浜花嫁様では知らぬ人のいない、横浜を代表するTHEクラシカル!なホテルです。
帝国ホテル様、チャペルでのヴェールダウン。
ロイヤルといえばこれを外しては語れない、帝国ホテル様ウェディング。
長くひくトレーンにあわせたバラのフルキャスケードブーケですが、バラが丸い形なのでその分、柔らかい印象も加味されて、花嫁様の優しげな表情に似合っています。このように、花嫁様にあわせてブーケを微調整していきます。
こちらは、同じロングキャスケードブーケでも、下はゆれるツルを使うことで、ずいぶん軽やかな印象です。
会場は、東京湾に面するララシャンスガーデン。開放的な明るく抜け感のあるチャペル会場とスレンダーなシンプルめドレス、そして大きく揺れるブーケ。
いくつもの要素が、その日の花嫁様姿を作り上げます。
ご自分のなりたい花嫁様姿、その日の絵姿を思い描いてみて、そこからブーケを考えるとよいかも。全然わからない方はどうぞぜひご相談を。
ヒアリングして、深層心理を言語化する。そのための打ち合わせです。
( 1-3 シャワーブーケ)
シャワーブーケは、キャスケードと同様、手元から下へと流れる形ですが、先端がひとつではなく、むしろふわりと広がってそのまま空気に溶けていくようなブーケです。
(一会オリジナルなので他ではあまり聞かないかもしれません。
納品書だけ先に見た会場のプランナーさんから、「あの、シャワーブーケっていうのは…水が出るのはちょっと、困ります」と言われたりします。いえ、そういう水芸ではなくてっ!(互いに困惑))
小花や繊細な葉やツルがひょいひょい飛び出して、歩くたびにゆらゆら揺れるのが持ち味。
<ヨコハマグランドインターコンチネンタル・花冠はプリザーブドフラワー>
特にミックスカラーの場合は、25種類〜30種類もの花が幾層にも使われる贅沢なブーケです。
優しいピンク〜紫の花が揺れるシャワーブーケ、ホテル椿山荘東京の花嫁様です。レース使いも美しいソフトマーメイドのドレスによく映えます。
同じ系統のラベンダーカラーのシャワーブーケですが、こちらはプリザーブドフラワーです。八芳園の花嫁様へ。
生花に比べ、プリザーブドでこのような繊細さを出すには非常に多い手数と工数が必要で、見る人がみればわかる、工芸品のようなブーケです(ちょっとアピってみた。だってこれワイヤリングの本数が優に300本くらいになって、ブーケホルダーの枠からはみ出したんです)
2ラウンドブーケ
次に代表的なブーケは、ラウンドブーケ。その名の通り、丸い形。
どんなドレスにも比較的あわせやすい、オールラウンダー。
キャスケードブーケは、ちょっと自分にはおおげさかな、重いかなという場合、ドレスのウェストやスカート部分のデザインをより多く見せたい、という場合にも選ばれます。
ころんと丸い形を基本に、花の大小やあるいは小花で凹凸をつけたり、逆に小さめの花をメインにしたり、いろんな応用がきくのも基本のブーケの形ならでは。
2-1 基本のラウンドブーケ最初の「キャスケードブーケ」に比べると、可愛らしさ・親しみやすさの印象がグッと強くなったのがおわかりでしょうか?
上で解説した、「1-2フルキャスケードブーケ」 でユリのロングキャスケードブーケを持っている花嫁様と同じ「綱町三井倶楽部」の花嫁様です。
ロールカラーの柔らかい質感のドレスに、白い丸いバラだけのラウンドブーケ。より「柔らかさ」がプラスされたといえます。
こうして、ブーケは花嫁様のその日の完成度を高めるために作ることができます。これぞオーダーメイドで、生花を自分のためにあつらえる、その醍醐味だと思うのです。 そんな機会は一生にそうそうありません。
芍薬をメインにスズランをのぞかせた、5月ならではの鉄板の花の組み合わせ。ペニンシュラ東京の花嫁様へ。
(ちなみに芍薬もスズランも、旬の時期以外は生花はまず入手不可能、もしくは高くなる可能性大です。この組み合わせを持ちたかったら5月一択!かつ、母の日以降!がおすすめです。*ブーケに使う花の種類については、また後日記事を追記します。長いので。)
2-1 遊びラウンドブーケ
丸いラウンドブーケをあえて、まんまるくは作らずに、むしろ遊びの多い形に仕上げることもできます。
コスモスのようなナチュラルなゆらゆらした花を生かすデザインや
小花の繊細さを生かすデザイン、それが遊びラウンド。きらきらのドレスの、きらきらな模様を織り出して浮き上がらせるように。
ここまで小花が散らなくても、大輪だけでもそこに凹凸をつけたりするだけでまた印象が変わるのが、ブーケの面白いところです。
会場やドレスはたくさんの花嫁様の共通の思い出ですが、ブーケだけは文字通り世界にたったひとつです。
2-3 小さめラウンドブーケ
ラウンドブーケの直径は通常22センチ前後、20〜23センチ程度です。
普通にブーケを作ると、だいたい22センチ〜23センチに仕上がります。あたかも寿司職人のシャリがいつ握ってもどう握っても、きっちり70グラムであるかのように、これはブーケ職人のサガと申せましょう。
で、小さめだと16〜18センチになります。マーメイドドレスや和装に持つブーケに向いています。
とりわけ、エマリーエ花嫁様とやり取りする場合の頻出ワード、それが「小さめラウンドブーケ」。はりのある美しいラインに持つブーケとして、薔薇で小さめのブーケをご希望されることが多いです。
白い丸いバラだけの、小さめのラウンドブーケ。
こちらは、プリザーブドフラワーのバラだけのブーケ。花嫁様自身がレッスンで手作りでした。
プリザーブドの白バラは、一度生花のバラを脱色している分、みどりみが消えて抜け感がよく、純白のドレスによく似合います。(レッスンについては https://www.flower-ichie.com/lesson)
2-4 大きめラウンドブーケ (グランブーケ)
逆に、ひとかかえくらいあるほどの大きなブーケは、存在感大です。グランブーケとも呼ばれます。定番の丸いブーケでありながら、実際に見た人は、忘れられないほどのインパクトがあります。
鉄砲ユリだけのグランブーケ。FTW花嫁さんならではの、ディズニー貸切の大舞台に負けず劣らず、大迫力になります。
グランブーケはその大きさで、腕や顔をより華奢に見せる効果もあります。
3 クラッチブーケ
<リストランテASO>
クラッチブーケもまた長いんですよね・・・・3-1 基本のクラッチブーケ ナチュラル・海外風・人気
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クラッチブーケは、近年大人気、定番ブーケのひとつ。
しかしクラッチブーケにはその中に、またいろんな形があります。そもそもクラッチブーケとは、<茎を束ねて握る、しっかりつかむ・クラッチclutch >というよな作り方で作られたブーケのことを、さします。
<リストランテASO>
つまり、茎を束ねて作られたブーケ、上部分の花の形状がどんな形だろうと「クラッチブーケ」になります。ややこしいので、以下、その形別に写真とともに解説します。
<椿山荘花嫁様、芍薬のクラッチブーケ>
持ち手部分に茎の緑がちらっと見えて、ドレスの上でアクセントになります。
3-2 クラッチラウンドブーケ 海外風・人気・普遍的
えっラウンドブーケは2でやったじゃん!なのですが、茎を束ねてつくる丸いブーケを、「ラウンドクラッチブーケ」と呼んでいます。だからそのまんまやん・・・
<綱町三井倶楽部花嫁様>
実はこのラウンドブーケの丸い形は、作り方が大きく2種類あります。
ひとつは茎をそのまま束ねる形(クラッチラウンド)、もうひとつは「ブーケホルダー」と呼ばれる専用資材、みどりのスポンジに挿して作る形(ホルダーラウンド)です。
これがブーケホルダー。
どちらも正面からは丸い形に見えますが、横からみると
クラッチの場合はこんなふうに茎が見え
<明治記念館>(写真は、持ち手を巻いたリボンを汚さないように、ビニールをかけようとしているところです)
<椿山荘花嫁さま>
ホルダーだと、このように細い持ち手をリボンで巻いた形に見えます。
クラッチブーケは、茎を束ねて作るのでナチュラルな雰囲気にしあがりやすく、海外花嫁さんが持つブーケの多くは、このクラッチブーケです。
ただ、茎が切りっぱなしなので、弱い草花やハーブなどは、当日ブーケを持っている時間を踏まえて他の花に代替するか、別の保水処理をする必要があります。その一方、茎がついている状態のまま束ねているので、持ち帰ってからご自宅で花瓶に飾りやすいというメリットがあります。
ホルダーブーケは、スポンジに挿す分短い花や、しおれやすい花でもしっかり保水してくれるので、花が長持ちしやすい利点があります。
さらにこのふたつを組み合わせることもでき、さらに詳しい解説は、長くなりすぎなので後日追記いたします。***
ホルダーで作る方が簡単なラウンドブーケを、わざわざクラッチスタイル、つまり茎を束ねて作るのは、花によっては茎が太くそのほうが向いているからというのが第一の理由。
また、たくさんの花をぎゅっと集めた量感を出すことで、ブーケそのものの力が増し、インパクトが強くなる効果もあります。
写真は、パークハイアットの花嫁様。
思わず目を奪われるような立体的なデザインのドレスに、アップスタイル、そしてカラーとバラだけをぎゅっとまとめたブーケ。
3-3 縦長クラッチブーケ 量感・今風・おしゃれ
縦に長いクラッチブーケも、2023年現在トレンドのブーケスタイル。
先端に穂状の花をあしらうなど、直線をいかしたデザインが主流です。しゅっとした、ある種のかっこよさも持ち合わせているブーケです。小さめサイズならドレス姿へのアクセント、大きめならブーケの存在感が出て、サイズで印象が大きく変わります。
一会で作る場合、一番値段の幅のあるのがこの縦型のクラッチブーケで、アーティフィシャル(造花)のみで花控えめなら15000〜20000円程度、生花やプリで花多めなら30000〜35000円程度です。
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芍薬の生花ブーケ、赤坂響
桜の縦長クラッチブーケ プリザーブド&アーティフィシャル(大阪迎賓館) Aラインのシンプルで上質なドレスにバランスよく似合います。
3-4 横長クラッチブーケ 量感・印象的・ラグジュアリー
<リッツカールトン>
縦方向ではなく横方向に広がるブーケは、より量感、存在感がまします。直線的な縦型に比べ、柔らかな曲線を描く花を混ぜることも多くより女性らしくラグジュアリーな印象になります。
「どっさりと花を持ちたい」、お花が大好きな花嫁様が選ぶことが多い気がします。
帝国ホテルの豪奢な背景をまとって。
プリザーブドのどっさりクラッチブーケ。東京駅丸の内でのロケフォトに。
東京駅丸の内でのロケフォトに、シャビーな色合いのプリザーブドのブーケ。
3-5 クラッチブーケ アシンメトリー 個性的・おしゃれ・今風(準備中) 3-6 クラッチブーケ 一会風(番外・準備中)
4 アームブーケ
横長クラッチと似ていますが、より腕にしなだれるように、美しい曲線を描くのがアームブーケ。
カラーの中でも巨大輪のものを選んで作ったアームブーケ。<グランドハイアット東京>
カラーだけを10〜20本束ねたものがいわゆる「アームブーケ」の代表格です。クラッチブーケと同じように束ねて作るのですが、この長い形は特に区別して、「アームブーケ」と呼びます。
もちろんカラー以外でも、バラや芍薬などでも作ります。
<綱町三井倶楽部花嫁様>
<椿山荘花嫁様>
が、基本1種類〜多くても2種類くらい、あるいは色のグラデーションということが多いようです。
バラとカラーのブーケ。
アニヴェルセルヒルズの花嫁様です。優雅なユミラインのドレスに。
花の集合で描き出される、「曲線と曲面」が美しいブーケです。
5 クレッセントブーケ
そして、曲線と曲面を描くブーケの代表格は、この、クレッセントと呼ばれる三日月型のブーケです。
<生花ダリアのクレッセントブーケ ロブションの花嫁様へ>
エレガントさと女性らしさ、しかし、ありきたりではなく印象的で存在感のあるブーケにしあがります。
パークハイアットの花嫁様へ。うすい翡翠色のギリシャ風ドレスに、紅茶色のバラの組み合わせ。
<真夏の草花のクレッセントブーケ インターコンチネンタルヨコハマの花嫁さまへ>
クレッセントブーケの形は、フルロングキャスケードやシャワーブーケと並び、制作難易度が高いブーケです。
うかつに作るとぼてぼてになりやすく、全体の調和と均整とが必須。それなりに経験のあるブーケの作り手に相談しましょう。
6 ティアドロップブーケ・オーバルブーケ
まんまるではなく、ほんの少し下に下がるブーケスタイルを「ティアドロップブーケ」といいます。「幸せの涙のしずくの形」、と称されて、これも根強い人気を誇ります。
過去には、「指輪の石がペアシェイプカットだったので、それとお揃いで雫型のブーケを」、という花嫁様もいらっしゃいました。
ラウンドより少し動きが出るけれど、キャスケードほど長くないといういいとこどりの形です。
ちなみに、さらにもう少し長く量感のある場合は、オーバルブーケやショートキャスケードと呼ぶこともあります。
ラウンドではないが、キャスケードまでは長くない、その中間くらいの長さのブーケがここに入ります。
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丸いバラとスズランの生花のティアドロップブーケ。
スズランのティアドロップブーケ。アーティフィシャルフラワー 綱町三井倶楽部(このブーケは、アーティフィシャルフラワー(造花)です。上のラウンドブーケの項で書きました通り、スズランは4〜5月が旬。秋にはまず難しく、冬〜春はドイツや国内一部からの出荷もなきにしもあらずですが、とんでもない値段がつきます。その場合には、アーティフィシャルやプリザーブドという選択肢もあります。https://ichiecarpe.exblog.jp/20510871/)
<オーバルブーケ 帝国ホテル花嫁様>
7 ボールブーケ
その名の通り、ボール型に花を仕立てたブーケです。まんまるの手毬のような形で、和装ブーケでは一番人気のスタイルです。
<胡蝶蘭のプリザーブドをアクセントにしたボールブーケ 八芳園>
房飾りや持ち手なども、花や柄にあわせます。
和装の場合には特に髪飾りも、ブーケとお揃いの花をつけてコーディネイトすることも多く、全体でひとつの絵姿になるように作ります。
和装は、それ自体が重いので、ボールブーケはプリザーブドやアーティフィシャルで作ると軽く仕上がり負担が少なくなります。自分で手作りする花嫁様も多く、またレッスンやキット販売などを利用するのも手です。
<和装のピンポンマムの生花ボールブーケ>
生花ダリアのボールブーケ
3代受け継がれたという振袖をまとう花嫁へ、生花のボールブーケと和装の髪飾りです。<ホテルオークラ東京>
ボールブーケに限らず、生花の場合は基本前日か当日の作業になりますので、花屋さんに依頼するほうがおすすめです。
8 バスケットブーケ
バスケットに挿したスタイルのブーケです。カジュアルでかわいい、親しみやすいブーケの代表格といえましょう。
バスケットブーケ <レストランパッション>
片手でもてる、場合によっては腕にかけられるので、お色直しに使われて、中座後の再入場時に何かを配る時などにもぴったりです。 ちょっと置くのも簡単なので、親しい方だけを集めた身内だけの小さなウェディングなどで、介添さんがいなくても安心です。
持ち帰ってから、そのままおうちに飾れるというメリットもあります。
ご友人のウェディングへのプレゼントとして、受付にかざってもらってそのまま持ってもらうというアイディアも。
バスケットブーケ セントグレース大聖堂の花嫁様へ、お色直しに。
9 バッグブーケ
バスケットブーケとよく似ていますが、バッグブーケはバッグ形の全面を花にしたブーケです。
ボールブーケと同じく持ち手からコーディネイトできる遊び心のあるブーケです。バスケットと同じく、ちょっと置けるのもメリットのひとつ。
和装や七五三などにも人気があります。
一番簡単にできるのがこのバッグブーケやバスケットブーケで、上記ボールブーケと同じく、ご自分での手作りもおすすめです。数ヶ月前から準備できるプリやアートが安心です。
自分でバッグブーケを作った花嫁様が、今度はお嬢様の七五三のバッグブーケを手作りされたという方もいます。結婚式の思い出を懐かしくやりとりしつつ、一会側で制作キットと動画をご用意して送りました。
10 リースブーケ
リースブーケとは、丸い輪のように仕上げた形のブーケスタイルです。
プリザーブドで作ったリースブーケとブートニア、赤ちゃん用にお揃いのミニリース。<マリエール諏訪>
最初から花のみで丸くする場合と、丸くリースにしたてたツルの土台に花をつけていく場合とがあります。
こちらもプリやアートで作ることが多く、これも手作りが簡単なブーケのひとつです。
お母様と一緒にレッスンで手作りした、プリザーブドフラワーのリースブーケ。ルグラン軽井沢の花嫁様でした。
こちらも花嫁DIYレッスンで、新郎新婦で手作りしたリースブーケ。アーティフィシャルとプリザーブドです。
11まとめ
*このほかにもメリアやバレリーナブーケ、リボン型などまだまだたくさんありますが、長く定番となっているものはおおよそ上記10種類。おいおい追記します。
・では実際に、ブーケひとつでどのくらい印象が変わるのか?
と、ここまでたくさんの形を解説してまいりましたが、でもどれも同じ花なわけで、どれを選ぼうとたいした違いはないんじゃないの?という疑問は、もっともです。
じゃあブーケひとつでどのくらい印象が変わるのか、これは実際に
「同じドレスでブーケを持ち替えた」花嫁様のお写真を見ていただく方が早いので、「お花直し」花嫁様事例6選 https://ichiecarpe.exblog.jp/22958478/
結論としては、ブーケひとつでけっこう大きく印象が変わる。と言っても差し支えないかと思います。
ブーケというのは、たいてい花嫁様姿のど真ん中の位置です。着物でいえば帯のようなものです。そして当日、他のどの花よりも花嫁様と一緒に、写る機会が多い。
23年、ウェディングブーケを作ってきて思うのは、
ブーケを節約するなら、他の花のアイテムを削ってその分ブーケに持ってきたほうが良い。 絶対に。具体的には・・・という記事はまた別途、後日に。
語りきれなかった、同じくドレスや身長との相性、ブーケの花材・ブーケの色についても、また次回。
長くなりすぎたので自粛します。
ではお疲れ様でした。