鉄砲百合だけのラウンドブーケ 1週間で咲かせた60輪 ホテルミラコスタの花嫁様へ
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ホテルミラコスタの花嫁様へ、鉄砲百合(てっぽうゆり)だけのラウンドブーケをお届けしました。東京ディズニーシーでの前撮りに、60輪ほどのユリだけを、まるく束ねた一束です。ご依頼をいただいたのは、前撮りまで1週間を切ってからのことでした。
混ぜものをせず、ユリだけで束ねる。潔いブーケですが、実はいちばん手のかかる作り方でもあります。一輪でも凛としている鉄砲百合を、これだけ集めると、白の中に光が溜まっていくようです。まるで一粒の真珠のようなブーケになります。
このお二人とのご縁は、この前撮りより前から始まっていました。もともとは、その年の4月に挙式のご予定でいらっしゃいました。
2020年、4月も5月も、ほとんどの花嫁様が延期でいらっしゃった年でした。
ここからは、当時の一会のインスタグラムに書いた文章です。
4月にご結婚式予定のお二人でした。何度も延期のご相談をいただいて、今回、急遽決まった前撮りのために、このブーケを頼んでくださいました。
そのご連絡があった時点で、すでに1週間を切っていました。
実は、てっぽうゆりは開花調整が難しい花のひとつ。
通常は2週間前から順次入荷し、だんだんと開かせて行きます。
でも「無理を承知でうかがわせてください」と書いてくださった丁寧なメール。お二人からの問い合わせはいつも丁寧で、
きっと本当にダメ元で、それでも聞いてくださったんだろうと思いました。
ユリは、2週間ほどかけてゆっくりと咲いていく花です。だからブーケに使うときは、当日にちょうど良い咲き加減になるよう、逆算して仕入れ、少しずつ咲かせていきます。その2週間が、このときは5日ほどしかありませんでした。
市場の担当者さんに電話がつながるのを待って、翌朝の仕入れに賭けました。花が届いてからは、朝と晩、開花を早める技法ぜんぶ駆使して、まじないをかけることまるで古代の魔術師のごとし。
花嫁様からも、そちらでも毎日祈ってくださっているとお便りをいただきました。ユリの咲き加減を、お二人と一緒にドキドキしながら祈り続けたような1週間でした。
当日の朝、6時30分。
本来時間がかかるものを、おだててすかして何とか咲かせるために、
一会先祖代々口伝のマヤの秘術がいくつかあるんですけれど、
最後はとうとう泊まり込み。
夜中ほんとに魔女化した。
納品の時間は、朝の6時30分。
これはディズニーウェディングの中でも、開園前の撮影ができる場合の特徴です。
ユリを最後のもう一声まで咲かせたかったので、ぎりぎりまで待って、当日の朝3時から作り始めて、そのままお届けに。
そうすると、一会のほうではブーケ単体の写真を撮る時間がありません。前もって花嫁様には、そのことをお伝えしてありました。それでも一枚だけ、暗いうちに撮ったのがこの写真です。
前撮りが終わって、すぐに
お届けしたあとは、そのまま市場へ。
で、仕入れから戻ってきて水揚げしてといういつもの日常に戻り、後片付けをしていたら、お二人からメールが届いていました。
無事に前撮りが終わりましたということ、ブーケがとても素晴らしい出来で感動しましたということ、そして周りのスタッフさんたちにも大絶賛で、思い出に残る前撮りになりましたということ。
お写真も何枚か添えてくださっていました。
納品して、そのまま市場に行って、バタバタと後片付けをしていたら、
先ほど素敵なお写真と、お礼のメールが届きました。
感涙。
テッポウユリお世話係、冥利につきます。
そして、その年の12月に
この物語には、続きがあります。
秋になって、前撮りの写真データが仕上がりましたと、お二人からご連絡をいただきました。そこには、ホテルミラコスタでのご結婚式はいったん見送ることにして、その年の12月に、お二人だけであらためて挙式をなさることになりました、というご報告も添えられていました。
そして、その日のブーケも、また一会にお願いしたいと書いてくださっていました。
4月の予定が延期になって、夏の前撮りになって、12月の挙式になって。予定が動くたびに、そのつど声をかけてくださったということです。
一年をかけて、二度、このお二人の花をお届けさせていただきました。それは、一会の宝物になりました。
お二人のお幸せを心から心から、お祈りしています。本当にありがとうございました。
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ご相談の前に、決めておくと早いこと
ブーケが何も決まっていない段階でも大丈夫です。この4つだけ手元にあると、1回のお打ち合わせで形まで決まります。
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ドレスのお写真(お顔が写っているもの)……ブーケを合成してお見せするので、ご自身の姿として見えるほうがイメージがわきます
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気になっているブーケのお写真を数枚……色も形も絞りきれていなくて構いません。「どちらも捨てがたい」を持ってきてくださるほうが、迷いの正体が見えます
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会場への納品時間と納品場所……会場様にご確認ください。間に合わなければ後日でも大丈夫です。
- 式のあとのご予定……ご両親がご宿泊されるか、ブーケを保存加工に出すか。アフターブーケはかなりのお値段になりますので、事前に検討されておくと安心です。
ご両親への贈呈花、ヘッドドレス、お父様やお母様のコサージュ、ウェルカムフラワーなど結婚式のお花のことは、一通り取り扱っていますのでどうぞ遠慮なくご相談ください。
よくあるご質問
前撮りのブーケは、生花でも間に合いますか?
お花の種類によります。バラのように仕入れてすぐ使える花であれば、直前のご相談でもお受けできることがあります。反対に、この記事のユリや、芍薬のように「咲かせる時間」が必要な花は、2週間ほど前からの準備が本来のかたちです。前撮りは日程が急に決まることも多いので、まずは日にちとご希望の花をお知らせください。間に合うかどうか、正直にお答えします。実際にこのときも、1週間を切ってからのご依頼でしたが、市場の状況を確かめたうえでお受けしました。
鉄砲百合とカサブランカは、どう違うのですか?
どちらも白いユリですが、鉄砲百合(てっぽうゆり)は花がすらりと細長いラッパ形で、清楚ですっきりとした印象です。カサブランカは花が大きく開き、より豪華で香りも強いユリです。細身の鉄砲百合だけを集めると、大ぶりでありながら軽やかな、涼やかな白に仕上がります。キャスケード(流れる形)で百合を使った実例もございますので、形のご参考にどうぞ。
ユリだけの大きな生花ブーケは、重くありませんか?
茎の処理や束ね方を工夫して、見た目の存在感に対して、持ったときは思ったより軽く感じられるように仕立てます。当日、長い時間持っていても疲れにくいことも、ブーケを作るうえで大切にしている点のひとつです。それでも生花のブーケはやはり重い点は否めないので、疲れたらご新郎様にこまめにパスなさることをおすすめしています。
男性が花を持っているのもまた素敵な一枚です。
こんな大きな花を、正装の彼が持つ、そんな映画のような写真が撮れるのも、結婚式ならではだと思います。
真夏の前撮りでも、生花のブーケは持ちますか?
そこは、専門店ならではの花の持たせ方があります。花の選び方、前日からの水あげ、当日の運び方と置き場所で、真夏でもきれいなまま一日を過ごせます。
この日も、真夏の屋外での撮影でした。真夏の生花ブーケ、ブーケの暑さ対策についてに、当日の扱い方をまとめています。
式が延期になったら、ブーケはどうなりますか?
日程の変更は、まずはなるべく早めにお知らせください。きっと余儀ない事情がお有りかと思います。
この記事のお二人も、4月のご予定が延期になり、夏の前撮り、そして12月の挙式と、そのつど即座にご連絡をくださいました。決まっていないことがあっても、まずは可能性が出てきた段階でご相談いただければと思います。極力対応させていただきます。
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日にちが決まっていなくても、好きな花が一輪決まっているなら、そこからブーケは始められます。
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東京・白金のウェディングブーケ専門|一会アトリエ(いちえ)
文:岩橋美佳/構成・SEO:サキ(代筆)