芍薬が難しい6月に ピンクのバラのクラッチブーケ 椿山荘の花嫁様へ
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昨年の初夏、ホテル椿山荘東京の花嫁様へお届けした、ピンクのバラのクラッチブーケです。はじめのご相談は「芍薬を使用したブーケを検討中ですが、時期的に難しいでしょうか」という一言からでした。
6月の下旬は、芍薬がちょうど終わりにさしかかる時期です。難しいことは難しい。でも、使いたい花が入らないとわかっても、そこであきらめていただく必要はありません。

芍薬が難しい季節に、好きな色から探しなおす
ご結婚式は6月の下旬。芍薬はその年の暑さ次第で、店先から消えていく頃です。「残念ながら多分ほぼ終わってしまう時期だと思います」と、正直にお伝えしました。ご相談をいただいたのは、挙式の2か月半ほど前でした。
そのうえで伺っていきます。お好きなのはその花の名前なのか、色なのか、咲き方なのか。そこをほどいていくと、たいてい別の入口が見つかります。
花嫁様のご希望は、茎をそのまま束ねるクラッチブーケ。色は、白とピンクのやわらかい雰囲気と、濃いピンクを主役にした華やかな雰囲気と、2つのあいだで迷っていらっしゃいました。「まだ自分の中でイメージを絞りきれておりません」と。
お打ち合わせで実際の花や色をご覧いただきながらお話しして、選ばれたのは濃いピンクのほうでした。

お作りしたのは、ピンクのバラに初夏の緑とベリーを合わせたクラッチブーケ。結び目には、深い赤のリボンを。

芍薬そのものは入っていません。花嫁様がお好きだとおっしゃった華やかさと、伸びやかなグリーンで組みました。
このクラッチブーケは、自立します
ブーケは正面から美しいだけでは足りなくて、挙式からお写真まで、長いあいだ花嫁様の手の中にあります。生花には、どうしても重さもあります。
納品の朝、店主がこんなことを書いていました。
で、このクラッチブーケももちろん、
自立します。
かつ、耐震設計です。
紙相撲大会ブーケ版オリンピックがあれば、メダルはまず固いであろう。自立するということは、それだけしっかり組まれていて少しのことではかたちが崩れない、
のみならず、
前後左右にバランスが取れてるということで、それだけ持ちやすく疲れにくく。
生花のブーケは重いけど、少しでも花嫁様の負担を軽く。

組んだブーケが軽くなるわけではありません。変わるのは重心です。前後左右のバランスが取れていると、同じ重さでも腕にかかる負担が違ってきます。置いたときにすとんと立つかどうかは、見た目の話ではなく、中の組み方が見えるところです。
お母様と、2人で選ばれたコサージュ
お打ち合わせには、お母様もご一緒くださいました。
「母が洋装のため、当日用にコサージュを制作していただくことは可能でしょうか」と、事前にご相談をいただいていました。もちろんお作りできます。ただ、当日の色と生地の素材がわかると、ぐっと考えやすくなります。
送っていただいたお写真を拝見すると、繊細なレースのお衣装でした。それなら軽い花を。留め方も、生地に負担のかからないようマグネットにして、当日の付け方をご説明できるように準備しました。伺っておいてよかった、と思った場面です。
当日どの花を胸につけるか、おふたりで楽しそうに選んでいらっしゃいました。

挙式の4日後、「母親もコサージュ喜んでおりました」とご連絡をいただきました。
ご宿泊に合わせて、形を変えた2つの贈呈花
ご両親への贈呈花も、ご相談を重ねました。新婦様側のご両親がご宿泊のご予定で、翌日まで花がもつかどうかを気にしていらっしゃいました。
花束にもお水のゼリーをお付けしていて、一晩ぐらいは大丈夫なようにしています。ただ、一泊されるなら、吸水スポンジを使ったアレンジのほうがより安心です。夜に少しお水を足していただければ十分で、入れすぎると翌日の持ち帰りが重くなります。
最終的に、新婦様側は吸水スポンジのアレンジ、新郎様側はふつうの花束。形は違いますが、花のデザインはそろえてお作りしました。

ご両家で同じ形にしなければいけない決まりはありません。式のあとの動き方に合わせて、それぞれに合う形を選べます。
挙式の翌朝にいただいたお言葉
翌朝、当日のお写真と一緒に、こんなお言葉をいただきました。ブーケのこと、ブートニアとコサージュと贈呈花のこと、式のあとのアフターブーケのことまで、いただいた全文です。
ブーケを初めて見た時
私がイメージしていた何倍も豪華で、本当に素晴らしく衝撃を受けました。私の大好きなピンクと、伸び伸びとしたグリーン(そして香りもとっても良い!)
ブーケ本体が素敵なだけでなく、会場の雰囲気にもぴったりで、
周りのスタッフさん、家族、友人からも大好評でした結婚式という1日をこんなに素敵なブーケと過ごすことができ、本当に幸せでした。
また、アフターブーケにする際の準備もして頂けたので、スムーズに配送できました。ありがとうございました。
アフターブーケが届いたら、お部屋に飾って一緒に過ごして行けることを考えると今からワクワクしています(箱に入れる時は寂しくて何度も写真を撮りました)ブートニア、母のコサージュ、贈呈花束と全てとても素敵でした。特に、贈呈花束は想像の何倍も豪華で親も喜んでいました
ブーケは結婚式という1日をずっと一緒に過ごし、写真にも必ずブーケは残るということを改めて実感しました。写真を見返して、ブーケの素晴らしさにうっとりしています。
大切なブーケを岩橋様にお願いすることができて本当に良かったです。
ありがとうございました。取り急ぎ、スマホで撮ったものですが写真を送付させてください
これからもお花を頼む機会があれば必ず岩橋様にお願いしようと思います。今後ともよろしくお願い致します

このお写真を添えて、掲載のお願いをしたときに、店主が書いた言葉です。
うれしいお言葉をいただいて、許可もいただけたので、ご紹介させていただきます。
スマホの写真なのにそれでも伝わってしまう、お綺麗で可憐な花嫁様
終始お気遣いに溢れる優しいお言葉をいただきました。
箱に入れるときに寂しくて何度も写真を撮った、というところを読んで、こちらまで胸がいっぱいになりました。一会の宝物になりました。

一年前の花嫁様から、この日へ
この花嫁様が一会を見つけてくださったのは、前の年に一会のブーケを持ってくださった卒花嫁様、ご友人からのご紹介でした。
最初のご連絡に、こう書いてくださっていました。「私の友人が一会様でブーケを作成してとても素敵だったので(打ち合わせの時間も大切な思い出と聞きました!)、楽しみにしております」と。
できあがった花だけではなくて、一緒に迷って選んだ時間のほうを、次の花嫁様へ手渡してくださったことになります。
昨年一会のブーケを持ってくださった花様のご友人でした。
深く御礼申し上げます。
そしてご結婚式の9日後、この花嫁様にも、次の方へお渡しいただけるチケットをお送りしました。ひとりの花嫁様から、ご友人へ。そのご友人から、またいつかどなたかへ。一年かけて、ぐるりと一周したことになります。
一生に一度の花を、一会に託してくださったことにお礼を申し上げます。
お二人のこれからに、この日のピンクのような華やぎが続きますように。お二人のお幸せを心からお祈りしています。
似た色・同じ形の実例
▶ ピンクのバラのクラッチブーケ 水色のドレスに ウェスティンホテル東京の花嫁様へ
▶ 白とグリーンのスカビオサのクラッチブーケ お姉様からのプレゼント 椿山荘の花嫁様へ
▶ ウェディングブーケのお持ち込み、当日きれいに届くまで
ご相談の前に、決めておくと早いこと
ブーケが何も決まっていない段階でも大丈夫です。この4つだけ手元にあると、1回のお打ち合わせで形まで決まります。
- ドレスのお写真(お顔が写っているもの)……ブーケを合成してお見せするので、ご自身の姿として見えるほうがイメージがわきます
- 気になっているブーケのお写真を数枚……色も形も絞りきれていなくて構いません。「どちらも捨てがたい」を持ってきてくださるほうが、迷いの正体が見えます
- 会場への納品時間と納品場所……会場様にご確認ください。当日の段取りまで一度で決まります
- 式のあとのご予定……ご両親がご宿泊されるか、ブーケを保存加工に出すか。ここで贈呈花の形と、お持ち帰りの方法が変わります
お母様のコサージュ、ブートニア、ご両親への贈呈花も、ブーケと同じ席でご相談いただけます。
よくあるご質問
6月下旬の結婚式に、芍薬のブーケはお願いできますか?
6月の下旬は芍薬が終わりにさしかかる時期で、その年の気候によっては入らないこともあります。一会では「使えます」と先にお約束はせず、その年の見込みを正直にお伝えしたうえで、お好きな色や咲き方を生かせる別の花も一緒にお見せしています。この記事の花嫁様は挙式の2か月半前にご相談くださり、最終的に芍薬ではなく、ピンクのバラと初夏の緑でお作りしました。季節の花をご希望の場合は、早めにご相談いただくほど打つ手が増えます。→ 芍薬が難しい季節のブーケ 丸い大輪のバラで
生花のクラッチブーケは重いですか? 長時間持っていても疲れませんか?
生花のブーケはやはり重く、そこは正直に申し上げます。軽くする方法があるというより、重心の置き方で体感が変わります。前後左右のバランスを取って組むと、同じ重さでも腕にかかる負担がずいぶん違い、形も崩れにくくなります。「こんなにぎっしり花が入っているのに持ちやすい…!」と会場様のベテランアテンドさんにものすごくびっくりされたこともあります。
一会では、置いたときにそのまま自立するかどうかを、バランスが取れているかの目安のひとつにしています。持ち時間が長いご予定なら、そのことも含めお打ち合わせでご提案します。
母親用の生花コサージュも、ブーケと一緒に頼めますか?
お作りできます。当日の衣装の色と生地がわかるお写真を1枚いただけると、花の重さと留め方まで決められます。レースなど繊細な生地には軽い花を選び、生地を傷めないようマグネットでお留めすることもあります(付け方のご説明を添えてお届けします)。ブーケと同じ花で作れば、花嫁様のお手元とお母様の胸元が自然につながります。
結婚式のあと持ち帰る贈呈花は、花束とアレンジのどちらがいいですか?
その日のうちにご自宅へ帰られるなら花束、ご宿泊されるなら吸水スポンジのアレンジが安心です。一会の場合、花束にはお水のゼリーをお付けして一晩はもつようにしていますが、アレンジなら夜に少しお水を足していただくだけで十分もちます(入れすぎると翌日の持ち帰りが重くなります)。ご両家でご事情が違うときは、お打ち合わせのときにお聞かせください。
結婚式のあと、ブーケはどうやって残せますか?
押し花やドライ、3D加工など、残し方はいくつかあります。一会では提携先の加工を15%オフでご案内していて、ブーケをお届けする箱と伝票をそのままお使いいただけるようにしています(この記事の花嫁様も、その形でお送りになりました)。保存加工を考えていらっしゃるなら、お打ち合わせの時点でお伝えください。当日の受け渡しから発送まで、段取りを通してご案内できます。→ 生花ブーケを、より美しく残す方法