旅記事ウィーン3 パルメンハウスと氷雨と、水仙の花の美しさったら

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「ドアを閉めてください」BY Google翻訳

ウィーン郊外の世界遺産、
シェーンブルン宮殿の庭の一角には
ヨーロッパ有数と言われる
「パルメンハウス」=温室があります。

 

・・・と、聞いていたので、
当然、宮殿のあとに立ち寄ろうと思っていたのですが
あいにくの雨。
というか、氷雨。
なんか気づいたら、雨粒が硬いんだよ。
痛いんだよ。
ああ、これが「氷雨」(ひさめ)ってやつなのか。

そして宮殿の庭は毎度ながら
途方も無くとりあえず広く、
この噴水で、やっと半分来たところ。

つまりですね、
よござんすか、
宮殿からパルメンハウスまで、
この倍の距離がありんす。

みぞれまじりの冬の朝、
例によって傘も帽子も、持っておらず、
こういう場面で進退の判断すべてを自らの手に握るのが、
良くも悪くも一人旅でありんす。

と、ここでこう書いている自分は
「一人旅極上主義チーム」に所属しており、
「一人旅の楽しさを知らないなんて
人生半分損してるぜ!」
と演説したいくらいの
異端(アウトローあるいはドロップアウト)な人間ではありますが、

ここにもし、連れがいて
「いやこれちょっと、さすがにね」と言われたら
パルメンハウスまで行くのは
やむなく、あきらめてたと思われる。

ていうか、帰りにはもっと雨がひどくなるかも。
どうする自分。

しかし、

「最後にふんぎりをつけるのは
職業意識である。」(BY佐々木倫子*)

なので、
氷雨の中、傘も無しに
必死に歩いて
とぼとぼとたどりついたその先に、

ぱああっと水仙が咲いていて、癒されました。

というか
それを、庭園係のおじさんが
寡黙に世話してた様子に、
癒されました。

 

外は冬の雨(ここらへんから「氷雨」がずっとBGM )というのに
土はふかふかで、
空気はしっとりと湿っていて、
ああもうここの片隅に植えてくんろ。

と、切に思いました。

傘が無ーいわけじゃないけれど、
帰りたくないーBGM


というかんじで。

 

 

いや傘、いま無いし。

などと一人突っ込みをしていたら
だんだんと明るくなり、帰りは雨にぬれずに済み、
その後、滞在3日間とも晴れました。
よかったよかった。

ちなみにホーフブルク王宮にも
パルメンハウスが併設されていて、
そちらの温室内にはカフェもあります。

しかし毎度ながら旅に出ると
自分の中でグルメ優先順位は最下位に落ち、
もとより貧乏旅行でもあり、
名物も食べずカフェもよらず
3日間で使った食費は
総額5000円程度かと思われます。

みんな、「せっかくここまで来たんだから」って

バンバンお金を使うから

旅が高額になりがちなんだと思う。

気に入ったらまた来ればいいのだ。(BY旅オタク)

 

でもウィーン名物という
カツレツくらい食べておけばよかったかなあ。

と、帰国後、都内のオーストリア料理専門店の
グルメガイドの値段(一人3万円)を見て、
やや後悔中であります。

 

*佐々木倫子  

いつも大雑把に描かれがちな花の種類を描き分ける稀有な漫画家(個人の感想です)。代名詞の迷宮も林檎でダイエットもペパミントスパイも、全て背景の花を描き分けられているので、いっそ花屋漫画を描いてくれたらなあと思う。

 

そのほかのウィーン旅記事はこちらです。

スケートと職業意識

ウィーン2

 

 

旅記事は自分としてはいちばん面白いと思うのだけど、

それはひとりよがりであろう。とも自覚してます。

いや、面白いと思うんだけど(しつこい)(賛同者がいない)。

 

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