結婚式のブーケに、ブートニアって必要なのか?!問題について

「ブートニア」とは、ブーケとお揃いの花で、
新郎の胸に挿すコサージュのことです。

 

「ブーケトニア」、と呼び間違われることも多々ある、そんな影の薄いブートニアですが、  ぶっちゃけ、このブートニアって要るの? いや、なくてもいいんじゃない?

 

と思われた場合、もちろん省略されることもできます、が、それはこのブログを一読してから判断しても遅くはない。たぶん。一考になりましたら幸いです。
  
一会では、 現在、フルオーダーのブーケの場合には 、1時間以上の打ち合わせカウンセリングを行っております。 そこで丁寧にヒアリングを行って、  ブーケのイメージがまとまり、「あーすっきりした・・・」とい満足な吐息を漏らし、 

  
「あっ!新郎の、あれ、なんか胸にさす小さい花もお願いします!」と、 
はっと我に返る花嫁さん、多数。  

 いえもっというと、
「あと、お揃いのブートニアも一緒に要りますよね?」と
こちらからお伺いするまで、

「・・・あ、そうでした、そうですよね!」とすっかり忘れてる花嫁さん、更に多数。 

 そんな気の毒なアイテム、それがブートニアですが、よほどのことがないかぎりは、実は必須アイテムです。  
 
このばあい、よほどのことというのは、

 
1新郎が、和装である。

2新郎が、職務上の制服である。

つまり、物理的にピンを刺すことが憚られる場合、そもそも意匠として(衣装以上に)コサージュをつけにくい場合をのぞき、必須アイテムです。と思われる。 

もしなかったら、結婚式当日、介添さんもしくはヘアメイクさんもしくはプランナーさんに、2度3度念押しされるレベルです。

 

なぜならば、 ブートニアというのは「求婚を承諾した」しるしだから。

 

そのそも、ブーケとブートニアの由来とは、 以下解説。  

   

 

1 男性が、恋人の家へプロポーズしにいく道すがらに 
咲いていた花たちを、一輪ずつ摘んでいきます。 
 
2 ドアを開けた恋人に、その摘んだ花束を差し出して、  
片膝ついて(お約束)、求婚!  


 

このブログ記事はこちらhttps://ichiecarpe.exblog.jp/238511341/ 

 
3 恋人の女性、両頬に手をあてて驚き(お約束2)、  
差し出された花束を受け取る! ←これがブーケの由来。  

 
 
  

4 受け取った花束の中から、一輪を抜いて、 

 プロポーズを承諾したという印に 男性の胸にさしてあげる!←これがブートニアの由来。   

 

 


 
5 お揃いの花で、二人で喜びのハグ!プロポーズ大成功!!  

 

6 そして、ふたりはずっとずっと仲良く暮らしました。  

 

 

(上記内容には多少、想像上の演出が含まれております)(全部に元ネタ・・・ネタっていうな、元々のリンクを貼ろうと思って力つきました、ごめんなさい、ゆるゆるはります)  

 
 
なので、これもよく聞かれますが、 

ブーケとブートニアは基本、同じ花でお揃いです。  

「新郎がユリなのに、新婦のブーケはバラだ」、とか  

「新郎は白い花なのに、新婦は赤い花じゃね?」、では、まずいのだ。 ・・・まずいですよね。絶対。

  

ですので、ピンクのブートニアはピンクのブーケに、

 


 青いブーケには青のブートニアで、 

 

暖色系ミックスカラーのブーケなら、ブートニアも暖色系ミックスで。 

ちなみに、カラードレスの場合、ブートニアの「リボン」はなるべく花嫁さんのドレスに色をあわせたりします。 この場合紺色のドレスなのでブートニアのリボンを紺色にしています。

 気づいてました? 気づいた人はちょっとすごいと思う。画面のこっち側から拍手喝采ハイタッチ。 

 

 

例えばこちらも、白いブーケなのでブートニアも白のバラだけど、リボンは赤で作ってます。「あー、一会さん相変わらず芸が細かいね」、と言ってください。  

   

 

 シャビーならシャビーの色合いで 、

 

鉄砲ユリなら鉄砲ユリで。 

 

カサブランカならカサブランカで。 

もちろん、逆におしゃれな小物使いにあわせて、ちょっと小さめもまた小粋。 

 

大事なのは、並んだ時に、お二人がしっかりお揃いに見えるように。 

格安の花屋さんだとブートニアは1輪てこともあるようですが、一会では大輪の単一品種のブーケでない限り、ミニミニブーケになるように数輪を使って仕立てています。  

誰が見ても新郎新婦と一目でわかる、それが「ブーケ&ブートニア! 」。と声高に言いたい。 ブートニアが可愛かった、という声もよくいただきます。

 

ちなみに、お父様につける小さなコサージュは、ブートニアとは色合いや花を区別して作ります。 たまに白バラでとリクエストされたりしますが、白ブートニアが白バラなら、少し違う仕立てにします。このお父様コサージュは、お母様への贈呈用花束とお揃いでつくることが多いです。

 このお母様、あるいはご両家贈呈用お花と、お父様コサージュのお話は
また後日。

このブログやインスタにおいて、花嫁様花婿様から頂いたメールを
ご紹介する記事の最後に、よく自分が書き添える言葉、

「お二人の、これからの、長い長い道のりに、
その道端に、いつもたくさんの花たちが
ずっと咲き続けますように。」

という、その一言を書くとき、

いつもこの、
プロポーズの道端に咲いていただろう花たちのことを、
思い浮かべます。

その花こそが、自分が作るブーケである。 

そしてブートニアも。

では、皆様今日も本当におつかれさまでした。