旅のルール第5条　旅の予算と優先順位　景色がごちそう　

今日も、ブログを書くことは放り出すつもりで
でもいったんPCの前に座ってしまうと
このまま電源を落とすのもちょっと居心地悪く、
旅の間に書いていたメモを
貼り付けて、今日はおしまいにします。


と、「そろそろ旅の話は飽きた」と
思われそうなのを、先まわりの付箋を貼って
書きはじめているのでした。小手先。



ここしばらく、半年ごとに海外、
しかも変ったところに出かけていて、
さぞかし浪費家なことと思われそうですが、
もちろん潤沢な予算のある身ではないので、
自分なりに、コストを抑えるルールがあります。

一言でいうと、優先順位を決めること。

私の「旅のルール」のひとつです。

たとえば今回、ロシアまで出かけて3泊して、
訪れたのは、
エルミタージュ美術館「だけ」です。

エカテリーナ宮殿も教会も全部捨てて、
ロシアという国でまる2日間、
開館から閉館までずっと。
ほかはどこも行きません。
「そんな人は、はじめてです」と
送迎ガイドさんに呆れられました。

「あなたは自分でも絵を書くのか？」とか
「何か美術関係の仕事をしてるのか？」とか
当然の疑問にいいえと口ごもります。
単純に、ただ見るのが好きなだけで、
ほんとに絵のことはよくわかりません。

でも2日間かけて広い館内を歩いて
好きな絵の前に好きなだけいて、
大変に満足しました。

素人なりにそれでも一生懸命観ているので、
ホテルに帰ってきたらぐったり。
お風呂に入るのが精いっぱいというほど。
（↑だからロビーでネットにつなぐのは
大変なんだと弁解したいようです）



「何か、ロシア名物を食べましたか？」という
質問にも「いいえ」。

ロシアの後、ヘルシンキ最終日にいたるまでずっと
セルフサービスのカフェや
スーパーで買いこんできての
ごく簡単な食事でした。

連れがいれば食事は社交の要素を帯びますが
一人旅だと、食の優先順位は
自分には最下位です。
ボルシチやトナカイがなくても
まったく文句いいません。

なんならカロリーメイトで十分だ。

むしろスーパーに行くほうが
暮らしている感がして好きです。

（ちなみに旅費を抑えるもうひとつの大技は、
お土産を買わないこと、だと思います。

私は本当にセンスがないらしく、
これというものを買ってきてもたいてい相手の
趣味を外す。もともと買い物が苦手なので、
コストという以上に、時間や労力の負担が大きい。
モンゴルあたりから、あきらめました。
批難は覚悟の上です。
なのでアシスタントのみなさんへ、
私にこじゃれたお土産を期待するのは
あきらめてください。）


最後に、コメントで質問された
「旅先で買った花」についてですが
花を買うことは、どっちかというと
私には仕事です。
だから買う時点ですでに目的は達成され、
滞在中はホテルに飾ったりはしますが、
最後は誰かに押しつけます。
旅先に知人がいる時はその人へ、
いない時には現地で知り合った人や
ホテルの方へお礼とともにもらってもらいます。
無理やり。

では今日もお疲れ様でした。

この記事は、過去の一会エキサイトブログから転載しました。